楽天EXPO2018、三木谷社長の発表は今までの店舗側の努力を無駄にする改悪

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2018年7月17日に『楽天EXPO2018』が開催され、三木谷社長から今後の方針として楽天がAmazon化する事が発表されました。主な改悪は下記のようになります。

1. ワンデリバリー構想の実現
出店者から在庫を預かり、楽天が自分達の名前で配送するサービスを2020年完全移行に向け目指す。出店者から商品とノウハウを巻き上げる仕組みのスタート。

2. 商品画像の基本ルール改定
テキストは20%以下、派手なものからシンプルなものへ。お得意の罰金制度を使って来年から取締り。

3 .「チャット接客(R-Chat)」全店舗導入
チャットでの問合せシステムの強制導入。必要ないのに関わらず、月額利用料3,000円~5,000円を店舗側に強制請求。

4 .R-mail からR-Messageへ
従来のメルマガ配信から、楽天市場が配信する仕組みへの変更。従来のメルマガ配信は値上げ。

5. アフィリエイト料率UP&仕様変更
アフィリエイト料率が商材によって2%から8%程度へ変更。クリック保持期間が30日→24時間に変更。

あぁぁ、店舗側の今までの努力を無駄にする発表で、あまりに強制的な施策だなぁと感じています。

モールにお店を出店しているのに関わらず、なぜ在庫を楽天に預けらなればならないのか意味不明ですし、チャットシステムも全店舗への強制導入させた上に、利用料まで巻き上げるセコイ事を平然とやる企業姿勢にも嫌悪感を覚えます。

商品画像のガイドライン変更に関しても、通販ならではの賑やかな商品写真も取締りの対象なんですかね。あの活気が良かったと思うんですけれどね。

ワンデリバリー構想も、将来的にはAmazonプライムと同様に出店者の商品を楽天ブランドで販売していく方向性なので、いずれお店の看板も名前も大した意味がなくなる気がします。更には、利益の高い売れる商品などは、出店者を退け、楽天自体で販売したりするのではないでしょうか。

最近の三木谷社長は、グローバル化を目指す余り、出店者を果実位にしか考えていないのでしょうね。温度差をすごく感じてしまいます。楽天ペイの件を含め、お金やノウハウ・売れる商品リストなど、出店者から捥ぎ取る仕組みをいよいよスタートさせた感が拭えません。

注文したら楽天の箱に入って商品が届く。

まるでAmazonのようなサービスに、お客様が安心・満足するのは理解しますが、これまでAmazonと違うビジネス形態だからこそ、お店と楽天の一体感が強く、その力が楽天市場の発展に繋がったと考えていただけに、今回の方針転換はやはり残念でなりません。

寂しい話ですが、出店者はいずれ楽天に商品を納品するだけの在庫管理会社になり、お店を構えている感覚が段々と薄れていくのでしょうね。



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