<ネットショップ担当者フォーラムより>
楽天・三木谷社長が語った「送料無料ラインの全店舗統一」「ワンデリバリー」など2019年以降の戦略まとめ
楽天新春カンファレンス2019が開催され、楽天・三木谷社長より『送料無料ラインを全店舗統一』を目指す方針であることが発表されました。
店舗とヒアリングして決めていくとしていますが、完全にアマゾンを意識した対抗策ですので送料無料1,500円~3,500円辺りが統一ラインになるのではないかと思います。
※ヒアリングするとしていますが、やりたい事ありきの施策ですので、いつもように一方的に決まっていくのでしょうね。
楽天市場での送料無料を売りにして、楽天モバイルのユーザーを集うのでは?
ここからは予想ですが、利用者がこの送料無料を利用するには「楽天モバイル」もしくは「楽天プレミアム」へ加入したユーザーが対象になるのではないかと考えています。
アマゾンPrime対象商品は、アマゾンプライム会員であれば送料無料となっていますので、『楽天プレミアム会員対象商品』は全て送料無料なんて設定もあるかもしれません。
携帯事業に関してはアマゾンには真似できないサービスになりますので、楽天市場が盛り返していくには、この送料無料サービスを肝に『楽天モバイル』と『楽天プレミアム会員』の加入者数を増やし、ユーザーの囲い込みと市場拡大を狙っていくのではないでしょうか。
楽天モバイルと楽天プレミアムの収入が増えれば、物流への資金投入も楽になりますし、バックアップにはKDDIもいますし、企業としては腕の見せ所ではあります。
果たして送料無料ラインの統一化対応は可能なのか?!
楽天新春カンファレンス2019ではさぞかし凄いサービス的に宣伝している楽天物流網ですが、現実的にはアマゾンの足元にも及びません。
送料無料ラインの統一化を実現するには、北海道~沖縄・離島まで、消費者へしっかりと商品が届く物流網の構築が最低条件になります。
その強固な物流網を構築した上で、楽天市場出店者にも全国統一送料利用料金(北海道の店舗も九州の店舗も同一送料)を提示し、実際に集荷から配達までを運用できる状態にする必要があります。
現時点では楽天物流が貧弱過ぎて頼りにできませんし、日本郵政の楽天特別運賃プログラムも高い配送料が設定されていますので、配送料値上げで苦しんでいるショップが多いなか、送料無料ラインの統一化には対応できるかも全く想像が付きません。
夏の楽天EXPO辺りでは詳細が見えそうな気がしますが、今は静観するしかありませんね。